ラジオ波による筋膜リリースと普通の筋膜リリースの違いついて


筋膜リリースは、筋肉を包む膜である筋膜の癒着や硬化を解消し、筋肉の柔軟性や可動域を向上させる施術法です。近年、ラジオ波(高周波)を用いた筋膜リリースが注目されていますが、従来の手技による筋膜リリースとはどのような違いがあるのでしょうか。僕は様々な筋膜リリースの施術を受けてきましたし、理学療法士の経験から様々な筋膜リリースを勉強してきました。筋膜の基本知識や、ラジオ波による筋膜リリースと従来の筋膜リリースの違いについて詳しく説明していきます。
(ちょっと専門的すぎていたら本当にすみません)
筋膜とは何か?

筋膜(fascia)は、筋肉、骨、内臓、血管、神経など、体内のさまざまな組織を覆い、結びつけている薄い膜状の結合組織です。筋膜は、全身に張り巡らされているネットワークであり、「第二の骨格」や「全身のつながりをつくる糸」とも言われています。このネットワークは、単に身体の形状を支えるだけでなく、運動や姿勢、身体の機能全般において重要な役割を果たしています。

筋膜の主な役割

身体のサポートと保護
筋膜は、筋肉や内臓を適切な位置に保つ役割を持っています。また、外部からの衝撃を吸収し、組織を保護するクッションのような働きも担っています。

動きの伝達
筋膜は、筋肉同士を連結し、力を効率的に伝える役割を果たします。たとえば、脚の筋肉の動きが腰や背中に影響を及ぼすのは、筋膜のネットワークによるつながりがあるためです。

体液の循環を助ける
筋膜は血管やリンパ管を包み込んでいるため、筋膜が柔軟で正常な状態であれば、血液やリンパの流れがスムーズになります。逆に筋膜が硬化すると、これらの循環が悪化し、むくみや冷えなどの症状を引き起こします。

神経伝達への影響
筋膜には多くの感覚受容器が存在し、痛みや圧力、動きなどを感じるセンサーの役割を果たしています。筋膜の状態が悪くなると、神経伝達が乱れ、慢性的な痛みや違和感を引き起こすことがあります。

筋膜の問題とその影響

筋膜は健康な状態では柔らかく滑らかで、筋肉や他の組織とスムーズに滑走します。しかし、以下のような要因で筋膜が硬化したり癒着を起こしたりすると、さまざまな不調を引き起こします。

主な原因

長時間の同じ姿勢(デスクワーク、運転など)

運動不足や過剰な運動

ストレス

外傷や手術後の癒着

加齢

筋膜の癒着や硬化による影響

痛みやコリ:特定の部位に痛みが出るだけでなく、筋膜のつながりを介して別の場所にも影響を及ぼします(例:肩の筋膜の癒着が頭痛を引き起こす)。

可動域の低下:筋膜が硬化すると、関節や筋肉の動きが制限されます。

慢性疲労感:血液やリンパの循環不良が全身の疲労感を増大させます。

従来の筋膜リリース

従来の筋膜リリースは、施術者の手技や専用の器具を用いて行われます。具体的には、以下の方法があります。

手技療法
施術者が手や指を使って筋膜の癒着部分を直接ほぐし、解消します。圧力やストレッチを加えることで、筋膜の柔軟性を取り戻します。

器具療法
フォームローラーやマッサージボールなどの器具を使用して、筋膜の癒着を解消します。これらの器具を使うことで、手技では届きにくい深部の筋膜にもアプローチできます。

筋膜リリースと言っても様々な方法があります。
ペインクリニックで行うハイドロリリースも筋膜リリースです。

ラジオ波による筋膜リリース

ラジオ波(高周波)を用いた筋膜リリースは、専用の機器を使用して高周波エネルギーを体内に送り込み、深部組織を加温することで筋膜の癒着を解消する方法です。

主なメカニズム

深部加温
ラジオ波は体内の水分子やイオンに作用し、ジュール熱を発生させます。これにより、皮膚の深部まで温めることができます。

血行促進
深部組織が温まることで血行が促進され、酸素や栄養素の供給が増加します。これにより、筋膜の柔軟性が向上し、癒着の解消が促進されます。

コラーゲンの変性と再生
ラジオ波の熱エネルギーにより、筋膜の主成分であるコラーゲンが一時的に変性し、その後再生されます。これにより、筋膜の質が改善され、柔軟性が向上します。

ひどい筋膜の癒着はラジオ何による筋膜リリースが有効です。

さくま整体院(接骨院併設)のラジオ波施術の特徴

さくま整体院(接骨院併設)では、ラジオ波を使用した施術に加え、個々の症状に合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。施術前にはしっかりとカウンセリングを行い、痛みの根本原因を追求します。
それと、ペインクリニックのハイドロリリースと併用してラジオ波による筋膜リリースを行う必要がある方もいますので
ご相談いいただければと思います。

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