腰痛や椎間板ヘルニアにEMSは効果ある?理学療法士が解説する電気治療の正しい使い方

腰痛や椎間板ヘルニアにEMSは効果ある?理学療法士が解説する電気治療の正しい使い方

「腰痛がつらい…」「ヘルニアでリハビリ中だけど思うように改善しない」

そんな時に提案される治療のひとつが、EMS(Electrical Muscle Stimulation:電気刺激療法)です。

最近は市販機器も増え、自宅で使っている方も見かけますが、本当に腰痛やヘルニアに効果があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、理学療法士の視点から、EMSの正しい使い方と注意点を、腰痛・椎間板ヘルニアの方向けに詳しく解説します。

EMSとは?腰痛やヘルニアに使われる理由

EMSとは、筋肉に対して電気刺激を与えることで、収縮を促す治療機器です。低周波や中周波を用いて、筋肉を意図的に動かします。

整形外科や接骨院などでは、以下のような目的で使われます:

  • 腰部の筋緊張を緩める(リラクゼーション効果)
  • インナーマッスル(腹横筋・多裂筋)の活性化
  • 血行改善による痛みの緩和
  • 筋力低下予防やトレーニングの補助

EMSが効果的なケース

① 慢性的な腰痛

長時間のデスクワークや運動不足で体幹筋が弱っている方には、EMSによる筋刺激が効果的です。

特にインナーマッスル(腹横筋・多裂筋)の活性化は、腰部の安定性向上に役立ちます。

② 術後やリハビリ初期

腰椎椎間板ヘルニアなどの手術後、筋力が低下した段階では、自力での運動が困難な場合があります。

そのような場面で、EMSは「動かさずに筋肉を刺激する方法」として有効です。

③ 筋肉の緊張による腰のこわばり

慢性腰痛の多くは筋肉の過緊張からくることが多いため、EMSによる低周波刺激でリラックスさせることができます。

EMSの注意点|椎間板ヘルニア急性期はNG

EMSは便利な治療法ですが、すべての腰痛に使ってよいわけではありません。

⚠ 炎症が強い急性期は避ける

特に、椎間板ヘルニアの急性期(強い痛み・しびれが出ている時期)は、EMSの使用を避けるべきです。

神経が圧迫されて炎症が起きている時期に電気刺激を与えると、症状が悪化するリスクがあります。

⚠ EMSだけでは根本改善できない

EMSはあくまで補助的な手段です。
姿勢のゆがみ・骨盤のバランス・筋膜の硬さなど、根本原因にアプローチしないと、腰痛の再発リスクは残ります。

当院の施術|EMSを「効果的に使う」ためのアプローチ

渋谷区恵比寿のさくま整体院(接骨院併設)では、以下のような形でEMSを活用しています:

  • 筋膜リリースや骨盤矯正と組み合わせて施術
  • 神経症状が落ち着いた段階で筋再教育として活用
  • インナーマッスル強化に使い、体幹の安定性を向上

EMSを導入するタイミングや部位の選び方も、理学療法士の判断で個別に調整します。

まとめ|腰痛・ヘルニアにEMSは有効?

EMSは腰痛や椎間板ヘルニアに対して正しく使えば非常に効果的な治療法です。

しかし、炎症期や誤った使い方では逆に悪化させる可能性もあるため、専門家の判断のもとで使うことが大切です。

「腰痛がなかなか良くならない」「EMSを使った治療に興味がある」
そんな方は、ぜひ一度、恵比寿のさくま整体院(接骨院併設)にご相談ください。

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